介護の仕事を行う上で、いろいろなトラブルが想定できます。その中の1つが法令遵守違反、通称コンプライアンス違反です。コンプライアンスとは法令遵守のことで、従業員や利用者を守るための各種法令を守ることが求められています。
コンプライアンス違反を起こしてしまうと、違反を起こした介護事業所に対してペナルティが課されます。このペナルティは段階分けされており、最も軽いもので報告書の提出、そして最も重いもので介護保険施設指定の抹消となります。また、法令違反の中に、その他の法律や憲法に違反していることが判明した場合は、逮捕される可能性もあるので注意が必要です。コンプライアンス違反を防ぐためには、日ごろから対策を行っておくことがとても重要です。コンプライアンス違反が起きる大きな原因は、従業員のコンプライアンスに関する理解の低さにあります。
コンプライアンス違反を防止する1番の対策は、従業員全員にコンプライアンスに関する理解を得ておくこと。一口にコンプライアンスと言ってもその内容は細かく、複数の法令についての知識が必要です。そのため、それらの法令に関して、従業員がきちんと理解できるように説明会を開催したり、ルールブックなどのマニュアルを作成したりしておくなどの工夫が必要となります。
また、コンプライアンスに関するトラブルなどをすぐに相談できるような窓口の設置も有効です。問題を早期発見・早期解決することは、新たなコンプライアンス違反を防ぐ抑止力にもなります。問題が発見できないということが1番深刻な事態を招きますので、きちんとした監視体制の整備も忘れないようにしましょう。